今回のコラムは月経前症候群(PMS)についてです。
PMSは月経前だけに症状があらわれ、その症状はなんと200~300種類もあるそうです!
多くの方は月経の3~10日前から症状が出始めます。それに生理痛まである方だと一ヶ月の内に一体何日間が
PMSや生理痛に悩まない日なんでしょうか?
そんな多くの女性がお悩みのPMSとは一体何なのかをお話ししていきます。
PMS(月経前症候群)とは?
月経前症候群(PMS)は月経期間が訪れる前の3~10日の間に精神不安症状でイライラ、集中力の低下、倦怠感、眠気など
身体症状で腹痛、腰痛、頭痛、お腹や乳房の張りと言った症状があり、月経が開始するにつれて症状が減退・消失するのが特徴の一つです。
様々な症状があり200種類以上あると言われています。
日本では月経のある女性の約80%が月経前に何らかの症状があると言われているので
ほとんどの女性が感じたことのある症状ではないでしょうか。
主なPMSの原因は?
まだ原因ははっきりとは分かっていませんが、月経前に起こる症状なので
女性ホルモンの変化が関わっていると考えられています。
排卵から月経までの間の期間を黄体期と呼び、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが多く分泌されます。
黄体期が後半に入ると、2つのホルモンが急激に低下することにより、脳内のホルモンや神経伝達物質の異常を引き起こすことが
PMSの原因と考えられています。
しかし、脳内のホルモンや神経伝達物質はストレスなどの影響を受けるため、女性ホルモンだけが原因ではなく、多くの要因から起こると言われています。
病院での一般的な治療
PMSには専用のお薬が今のところはないようで、感じている症状に対して
低用量ピル 抗精神病薬 鎮痛薬 などがあり、
PMSで処方されるお薬は、女性ホルモンが原因と思われる場合は低用量ピルを、
精神的な症状が強い場合は向精神薬を、とどうしても患者様が感じている症状への対処療法となってしまうことが多いようです。
また、お薬の長期服用の心配や妊娠を望んでいる場合には低用量ピルが飲めなくなってしまうことや、
服用しているときは調子が良かったけれど、飲まなくなるとまた症状が現れるといった事も良く聞きます。